2022年度 実践!バリアフリー講座「発達しょうがいの理解と支援」開催報告
日時 |
2022年11月12日(土)13:30~15:30 |
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場所 |
Zoomミーティングによるリアルタイム配信(配信場所:池袋キャンパス8501教室) |
講師 |
脇 貴典 氏(筑波大学ダイバーシティ・アクセシビリティキャリアセンター助教、本学兼任講師「障害者・障害児心理学」担当) |
実施内容 |
講演
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参加人数 |
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実施後記
昨今、様々な媒体で発達しょうがいの紹介が行われ、一般的にも広く認知されてきた一方で、しょうがいの特性が一見では分かりにくい、特性の在り方は十人十色、という性質から、捉えどころが分かりにくいという声をよく耳にします。このような声を受け、今回の講座では、発達しょうがいをどのように理解し、必要な支援配慮をどのように考えたら良いのか、詳しくお話を伺いました。
脇先生のご実践を踏まえたお話は大変分かりやすく、発達しょうがいのある方々の具体的な困りごとを知り、バリアになっているものを取り除いていくための方法などを学ぶことができました。そして、バリアフリーに留まらず、ユニバーサルデザインやニューロダイバーシティといった多様性を尊重し、皆が共生できる社会を作っていく意義を深く考えさせられる貴重な機会となりました。
参加者の声
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※開催後に実施した参加者からのアンケートより
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合理的配慮と教育支援との違いを明確に説明していただき、理解が明確になりました。また事前に改善できること、多くの人に使いやすいユニバーサルデザインの重要さも理解できました。
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発達障害の基本的な知識について理解することができました。動画やわかりやすいイラストを通じて説明いただき、発達障害者・本人の特性や抱えている悩みについて理解を深められたと思います。
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具体的な事例を提示いただき、対応について考えるきっかけとなりました。発達障害を持つ人の特性はそれぞれ異なるため、型にはめることなく、その人の状況(得意、苦手、補助)に応じて、丁寧に対応しなければいけないと感じました。ニューロダイバーシティ(脳の多様性)の考え方、非常に参考になりました。
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ND(ニューロダイバーシティ)、「障害理解の段階」に関するご教示に特に感銘を受けました。発達障害による生きづらさも社会的観点の変化によって変容すると伺い、さまざまな価値観があることを知ったり分かち合ったりする大切さを教えられました。
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可能であればしょうがい学生支援室を利用している学生本人の気持ち(学校生活を送る上での感じている障害)を直接聞ける機会があるとよいと思った。ZOOMであれば、匿名・画面表示なしで話をしてもらえるのではないか。
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発達障害に限らず精神的な障害を抱えた学生に対して、授業や単位修得について、どのような配慮が可能なのか、具体的な事例をお教え頂きたいです。今回のご講演でも出てきましたが、障害によりレポートの提出が遅れがちな学生でも、卒論の提出日時は猶予されません。また鬱や適応障害と診断され、卒業研究が遅れている学生には、どこまで配慮すべきか悩みます。全学的な方針があると良いのですが。
バリアフリー講座の様子
講師:脇 貴典 氏

情報保障として音声認識アプリによる字幕を表示※

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※サポートスタッフ学生による字幕誤認識修正