2023年度 バリアフリー講座「発達しょうがいの理解と支援」開催報告
日時 |
2023年12月2日(土)13:30~15:30 |
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場所 |
Zoomウェビナーによるリアルタイム配信(配信場所:新座キャンパスN213教室) |
講師 |
大橋 智 氏(東京未来大学こども心理学部こども心理学科心理専攻講師、本学兼任講師2023年度「心理演習」「心理実習」「心理実践実習」担当) |
実施内容 |
発達しょうがいの歴史的背景や変遷、主な分類とそれぞれの特徴、当事者の大学生活における困りごとの具体的なケースの紹介、障害者差別解消法や合理的配慮の概要等について講演が行われた。また、講演後には、当事者の実際の困りごとや合理的配慮に関する対応や考え方等について、参加者から積極的に質問があり、活発な意見交換の機会となった。 |
参加人数 |
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実施後記
発達しょうがいについて注目が高まる一方、症状は一人ずつ異なり分かりにくさもあります。大橋先生には個人差に関する歴史に触れつつ、それぞれの発達しょうがいの特徴について詳しく教えていただきました。また、発達しょうがい当事者が抱える困難やどのような思いを抱えているかなど具体的な複数のエピソードや、困難の背景となっている発達特性についても分かりやすいお話しを伺いました。
今回の講座では、発達しょうがいについて学ぶだけではなく、これまで主に当事者が背負わされていた負担をどのように社会で分け合っていくか、自分自身が社会の構成員の一人としてどのような社会にしていきたいのかについて考える良い機会となりました。
(発達・精神しょうがい学生担当コーディネーター/記)
参加者の声
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※開催後に実施した参加者からのアンケートより
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個人との関わりの中で、個人差や個性という考えは受け入れられつつあるが、社会全体を見渡せばまだまだ障壁が多いことに共感できた。
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さまざまな発達しょうがいの特性について知ることができ、興味深かった。特に限局性学習症(学習障害)の特性である知的な発達の遅れはないが、それゆえになかなか周囲の理解が得られないという問題や複数の障害の特性を併せ持つ人もいることを聞き、発達しょうがいと一括りに言ってもその困りごとや必要としている支援はさまざまであることがわかり、見方が変わった。
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様々な生きづらさを抱える人は世の中にたくさんいて、なぜそれが起こるのかという原因的な部分を学ぶことができた。
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当事者の声をたくさん紹介していただいて大変興味深かったです。「悪気はない」「何度も失敗し落ち込んで、励まされても、小さいときから繰り返してきているので非常に苦しい」という、本人の感じている辛さが伝わりました。
バリアフリー講座の様子
講師を務められた大橋智氏

山田しょうがい学生支援室長の挨拶

参加者からの質問にもご回答いただきました(左:中村コーディネーター)
