実践!バリアフリー講座「視覚しょうがいの理解と支援の実践」開催

2023年度 バリアフリー講座「視覚しょうがいの理解と支援の実践」開催報告

日時

2023年10月7日(土)13:30~15:30

場所

新座キャンパス7号館3Fアカデミックホール

講師

佐藤 北斗 氏(筑波大学附属視覚特別支援学校教諭)
中村 里津子 氏(筑波大学附属学校教育局特別支援教育連携推進グループ・視覚特別支援学校教諭)

実施内容
講演
視覚しょうがいの総論、弱視の見え方、お金の判別方法、点字ブロックの重要性、視覚しょうがい者の視点からキャンパス内で注意すべき点等を学んだ。
実技体験
アイマスクや白杖を利用したキャンパス内の歩行(特に幅の狭い場所や、階段の昇降)、自動販売機の購入、着席等、視覚しょうがい者が大学生活においてどのような場面が障壁となるのかを体験し、改善策を学んだ。
参加人数
参加者
学生16名、教職員13名(新入職員研修として参加)、計29名
運営側
講師2名、支援室スタッフ7名、計9名

実施後記

講義では、視覚しょうがい者の見え方の違いを、新座キャンパスの写真等、具体的な例を用いてご説明いただき、どのような部分が障壁となるのかを知ることが出来た。
実技体験では、アイマスク着用での構内歩行、階段昇降、教室での着席、自動販売機利用を経験し、普段当たり前に行っていることが、しょうがいによっては障壁となることを、体験を通して学んだ。
また、サポートの際の言葉かけや伝え方についても、それらを経験することにより、コミュニケーションの大切さを改めて感じる機会となった。
質疑応答も活発に行われ、本学に在籍するしょうがい学生からの回答もあり、参加者の意識が変わるきっかけとなる講座となった。

(身体しょうがい学生担当コーディネーター/記)

参加者の声

  • 開催後に実施した参加者からのアンケートより
  • 実際の学生の生の声も聞いて、生活する上での苦労や工夫について知ることができ非常に参考になった。(視覚しょうがい学生のために)ゴミ箱やトイレ等に大きく色のついた紙やマットが敷かれている工夫には驚いた。4年間新座キャンパスを使用していたが、バリアフリーの観点では気づいてない部分が多かったので、今後、工夫や逆に利用しづらい部分などに注目してみたいと思った。
  • 体験において、マットの段差ですら不安に感じることに気づき、相手の立場に立って考えるということは大前提ではあるが、どこまで考えられるか、自分で一度体験したことでその部分がより強く意識できるようになった。

バリアフリー講座の様子

【講演】会場の様子
【実技】白杖体験
【実技】手引きによる階段の昇降
【実技】椅子の着席
【実技】お金の触察と自販機での購入