留学制度に関する全般的なご質問
Q 立教大学にはどのような留学制度がありますか?
大学間の交流協定による「大学間協定に基づく派遣留学制度」は、協定校に1年もしくは1セメスター留学する制度です。学生交流協定を結んでいる協定校は2024年10月時点で26の国・地域101大学・機関にのぼります。また、この派遣留学制度とは別に協定校である、アメリカのセントクラウド州立大学(ミネソタ州)、ケント州立大学(オハイオ州)では1年もしくは1セメスターの海外留学プログラムを実施しています。この海外留学プログラムは留学先大学での授業料は自己負担となりますが、派遣留学制度とほぼ同様のプログラムで、例年20~30名程度の学生が参加しています。その他、夏季または春季休業期間中に2-6週間程度、海外の大学や語学学校で英語を学ぶ短期語学研修や各学部等で行うプログラムもあります。
その他、大学の留学制度によらず、自分で留学先を探して入学許可を得た上で、あらかじめ大学に申請して認められた場合、「認定校留学」として取り扱う制度があります。この「認定校留学制度」では、大学の留学制度と同様に、学籍や履修上の特別措置を受けることができます。
それぞれのプログラムの説明は、「保護者様向け国際交流サイト」をご覧ください。
Q 立教大学の留学制度について紹介している冊子はありますか?
立教大学の留学制度を全般的にご紹介する「Departure」、大学間協定に基づく派遣留学制度の募集要項である「STUDY ABROAD」があります。いずれも各キャンパスの国際センターで配布しています。また、以下URLからPDF版をご覧いただけます。
Q 留学の相談はどこにしたらよいのでしょうか?
国際センター(池袋キャンパス:マキムホール1階、新座キャンパス:7号館2階)にお越しください。各学部の留学プログラムは、学部の履修要項や掲示板、Departureに記載されている担当事務室にて詳細を確認してください。実施時期に合わせ、相談会・説明会を開催する場合もあります。
- ※オンライン留学相談を予約制で受け付け、対面の留学相談を随時受け付けています。
Q 留学する際、海外旅行保険に加入する必要はありますか?
立教大学の留学プログラムに参加される場合には包括契約に基づく大学指定の海外旅行保険(東京海上日動火災保険株式会社)に必ず加入いただいております。同海外旅行保険は、死亡(傷害・疾病)、治療・救援費用、傷害後遺障害、個人賠償責任、携行品損害(長期の場合は生活用動産)、航空機遅延費用、航空機寄託手荷物遅延を基本設定項目として日本出発から帰国までの留学期間をカバーしています。保険料については、包括契約により35%の割引が適用され費用負担の軽減も図られております。中・長期の留学の場合、留学先大学の学生健康保険や滞在国の国民健康保険への加入が義務付けられている場合もありますが、そのような場合でも、必ず立教大学指定の海外旅行保険には加入していただいております。
大学間協定に基づく派遣留学制度に関するご質問
Q 「派遣留学制度」には何年生から応募できますか?また上級生のほうが有利ですか?
学部1年生でも応募できる協定校があります。ただし年3回の募集のうち、入学直後の6月募集には応募することはできません(Q13参照)。なお、上級生だから選考に有利ということはありませんが、派遣留学では十分な情報収集と明確な留学目的を持つことが欠かせません。その意味で上級生が十分に時間をかけて留学準備を進めてくるということはあり得ます。早いうちから留学に関する準備を進めることが大切です。
Q 派遣留学ではどのようなことを学ぶことができますか?
基本的には自分の専門分野や興味のある分野の正規科目を現地の学生とともに学びます。ただし正規科目履修にあたっては語学力が求められることや、先修規程(Aという科目を履修するためには予めB科目をとらなければならないといった規程)がある場合もあります。そのため、希望する科目が交換留学生に向けて開講されているかどうか各協定校のホームページ等でよく確認する必要があります。
また、一部では語学コースのみの在籍を認めている大学(主に英語圏以外の国の大学)や派遣留学生対象の特別授業を用意している大学もあり、学べることは留学先大学によってそれぞれ異なります。
Q 協定校についてどのように調べたらよいですか?
在学生に配布している「STUDY ABROAD」およびSPIRITの「協定校ページ」に協定校情報を掲載しています。「STUDY ABROAD」には協定校の応募資格の抜粋を、「協定校ページ」には詳細な情報を掲載しており、Web上から最新の情報を確認することが可能です(学生のみ閲覧可)。また、国際センターでは過去の派遣留学生の留学報告書を閲覧することができます。
Q 留学しても4年間で卒業できますか?
派遣留学では学籍を「在学留学」と「休学留学」のどちらかから選択できます。「在学留学」を選んだ場合、留学中も日本にいる時と同じように在学学期数は進行しますので、卒業に必要な単位・要件を満たせば最短で4年間で卒業することが可能です。「休学留学」を選んだ場合、留学期間によって定められた学期が「休学」となるため4年間で卒業することができません。一方で就職活動など留学以外のことに取り組むための十分な時間を確保することができるメリットはあります。
Q 取得してきた単位は卒業単位として認められますか?
「在学留学」を選択して留学した場合、派遣先大学で取得した単位を帰国後に単位認定申請することができます。ただし認定される単位数は派遣先大学において修得した単位数と一致するものではありません。単位認定は各学部の決まりに基づいて決定されます。詳細については「STUDY ABROAD」をご参照ください。
Q 留学の手続き等はどのように進めていくのでしょうか?
入学申込みや渡航先の査証(ビザ)の取得等は留学する本人に主体的にしていただくことになります。この過程で不明な点を国際センターが随時サポートします。派遣留学とは、単に海外の大学で学ぶことを目的としているのではなく、自主的に物事を進め、ビザ取得をはじめとした留学に必要なプロセスを自ら行うことで得られる知識や経験も含めて留学で得られる学びであるという考えに基づきます。
Q 留学期間を延長することはできますか?学位を取得することはできますか?
派遣留学の期間は1年もしくは1セメスターですが、派遣先大学の承認が得られ、かつ立教大学も認めた場合に、さらに1年まで延長することは可能です。ただし、交換留学には人数の枠が定められているため延長申請が必ず認められるわけではありません。また、派遣留学では派遣先大学で学位を取得することはできません。
Q 留学中はどのようなところに住むのでしょうか?
主な滞在先として大学内外の寮や民間アパートが挙げられます。基本的には、滞在先情報は留学先の大学から提供されます。
大学間協定に基づく派遣留学制度 選考に関するご質問
Q 選考は年間に何回行われますか?
派遣留学の選考は年3回(6月募集・9月募集・12月募集)行われます。ただし学部1年次生は6月募集に応募することはできません。
欧米等、学年暦が秋からはじまる大学の募集は9月募集が初回の募集となりますが、一部、オセアニア・韓国等、学年暦が春からはじまる大学の募集は、半年早く12月募集が初回となります。スケジュールは国際センターで配布している「STUDY ABROAD」でご確認ください。春出発、秋出発ともに募集回数は2回まで実施します。派遣留学には人数制限があり、1回目の募集で枠が埋まった協定校については2回目の募集がされませんので、早めの応募をおすすめしています。ただし、1セメスター募集は2回目募集のみで行われます。
Q 選考はどのように行われますか?
第1次審査である語学選考、第2次審査である書類選考、第3次審査の面接選考にて候補者を選考し、所属する学部の教授会において最終審査を行い立教大学派遣留学被推薦者が決定します。その後、被推薦者は、留学先大学へ出願書類を提出し、留学先大学での入学審査を経て、留学の可否が決定します。
学内の語学選考では、指定の語学要件を超えていることが求められます。出願の際に所定の語学能力証明書を提出いただきます。フランス語(12月募集のみ)、スペイン語、中国語、朝鮮語については、所定の外部語学試験を受験していない(または基準を満たしていない)場合、学内語学選考試験を受験して合否を判定します。
選考にあたっては、語学力・学業成績・留学目的・計画性について総合的に審査します。
Q 成績はどの程度選考に関係ありますか?
協定校が定める語学要件、成績要件を満たしていることが大前提にはなりますが、学内選考は総合評価で行いますので成績のみ、あるいは語学レベルのみで決まるものではありません。語学力、学業成績、留学目的、計画性について総合的に審査して選考が行われます。
Q TOEFLとIELTSの違いは何ですか?
TOEFLとは、Test of English as a Foreign languageの略で、アメリカの大学をはじめとする高等教育機関が英語を母語としない者のアカデミックな英語能力を測るための試験制度です。米国ETS(Educational Testing Services)が実施しています。日本で現在インターネット版テストのiBTが実施されており、テストセンターで1人1台コンピュータが割り当てられ、コンピュータ上で受験する形式です。
IELTSとは、International English Language Testing Systemの略で、海外留学や研修のために英語力を証明する必要のある方、およびイギリス、オーストラリア、カナダなどへの海外移住申請に適するテストです。TOEFLと異なりコンピュータ上ではなく、筆記試験・面接により受験する形式です。試験は、原則として学外の公開会場試験を受験して派遣基準点を目指していただくことになります。なお、国際センターの指定する得点を超えた学生については申請によって受験料の一部を補助する制度があります。
詳細は、SPIRITの交際交流のページ「外部英語試験補助制度」をご確認ください。
Q 応募するにはどのくらいの語学力が必要ですか?
英語圏の協定校への派遣留学に応募する場合は応募時に協定校が求めるTOEFL・IELTSのスコアを満たすことが必要です。TOEFL71点以上、IELTS6.0点以上を求める協定校が多数を占めます。英語圏以外でも英語で講義を受ける場合にはTOEFL・IELTSのスコアを要求されることが多くありますので、留学を考える場合には、計画的に早めに受験をすることをおすすめしています。
ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語・朝鮮語については応募に必要な語学力が定められています。また協定校によっては入学申し込み時に所定の語学要件を課している場合もあります。詳細は「STUDYABROAD」とSPIRITの「協定校ページ」をご参照ください。
Q TOEFL・IELTSの点数が低い場合、応募できませんか?また、スコアが出願に間に合わないのですが、その場合応募はできませんか?
派遣留学出願時に所定の点数を超えていなければ応募することはできません。TOEFL、IELTSのスコアについては米国ETSおよびIELTS(日本英語検定協会)のオンラインにて閲覧できるスコアのPDFでも応募を受け付けています。ただし面接選考の前日までに必ず当該スコアのExaminee Score Record(TOEFL)、またはTest Report Form(IELTS)の原本(写し可)を提出する必要があります。
Q 立教大学の選考に合格すれば留学できますか?
立教大学の選考の後、派遣先大学に入学申し込み書類を提出し、入学許可の受領をもって正式に決定します。派遣先大学の審査の結果、条件不足等により許可が下りない場合もあります。
大学間協定に基づく派遣留学制度 費用に関するご質問
Q 協定校へ留学する場合どのような費用がかかりますか?
原則として、免除となるのは学期中の授業料(学費)となります。そのため、それ以外の費用である航空運賃、宿泊費 (寮やアパートなど)、食費、保険料、教材費、雑費 (個人差があります) 等です。大学によっては授業登録料などの費用が徴収される場合がありますので、派遣先によって大きく異なります。大学ごとの詳細は過年度留学経験者の留学報告書で確認できます。
Q 留学中の立教大学の学費の扱いはどうなりますか?
留学中に本学へ納入していただく学費は留学中の学籍を「在学留学」にするか「休学留学」にするかで異なります。「在学留学」では留学中は常に在学の状態を維持するため本学学費は通常通りにかかります。「休学留学」では休学となる学期の学費が減免されます。「休学留学」を選択した場合に休学となる学期は各協定校によって定められており、1学期あたり発生する学費は在籍料の60,000円です。
Q 協定校へ留学する場合奨学金は支給されますか?
大学間協定校に留学する場合、立教大学グローバル奨学金と、立教大学「校友会成績優秀者留学支援奨学金」の対象となります。詳細は奨学金ページからご確認ください。
奨学金に関する詳細は、学生部学生課にお問い合わせください。
Q 留学中の派遣先大学学費はどうなりますか?
派遣留学の場合、基本的に留学先の授業料全額が免除されます(一部の大学を除く)。ただし、大学によっては語学コースが有料であったり、登録料等が発生したりする場合があります。
その他のご質問
Q 留学すると就職活動は有利になりますか?
留学する学生が増え、「留学イコール就職に有利」という図式は、必ずしも当てはまりません。「語学を活かした仕事」を目指し仕事を限定して考えてしまうと、職種や企業が限られてしまい、むしろ不利に働いてしまう可能性があります。それよりも「留学によって自分が何を得たか、どんな経験をして何を感じたか」「留学で得た力を社会でどう生かすのか」などを自分の力でどれだけきちんと伝えられるかが重要です。
また、すべての企業が留学経験者のためにスケジュールを考慮してくれるわけではありません。希望する職種によっては就職活動の時期に影響がある場合がありますので、キャリアセンターを利用するなどして、十分に情報収集をしておくことをおすすめします。
Q 過去に留学をされた人の経験を参考にしたいのですが。
過年度に渡航した派遣留学生の留学報告書が学内者限定でweb(RIKKYO SPIRIT)で閲覧できるようになっています。この他、留学相談会・報告会などを実施し、派遣留学経験者の話を直接聞く機会を提供しています。
Q 海外から来ている留学生と話すチャンスはありますか?
国際交流および海外留学支援の場として両キャンパスにグローバルラウンジを設置しています。グローバルラウンジでは週に1回のペースでそれぞれの国の文化を理解しあう多彩なイベントが行われています。その他、国際センターでは、キャンパスでできる国際交流と相互理解の促進のために、さまざまな交流プログラムを提供しています。こうした機会を積極的に利用して、多くの友人を作ってほしいと願っています。
また、立教大学に留学している留学生との交流を積極的に行っていただける学生ボランティアを随時募集しています。活動内容は次のようなものがあります。
- 交換留学生の来日時の出迎え・住民登録
- オリエンテーションサポート
- 日本語授業サポート
- 留学生との交流行事の企画、開催、参加など
- 留学生のバディ
この他、全学共通科目(総合系科目)では「外国語による総合系科目(F科目)」を開講しています。これらの科目は協定校から立教大学に留学している交換留学生も数多く履修しています。留学を計画している学生には履修をおすすめしています。
Q 協定校以外の大学に留学する場合、立教大学での紹介はありますか?
協定校以外の大学への留学は紹介しておりません。私費で留学に行かれる方の中には学外の留学斡旋業者を利用される方もいますが、斡旋団体・業者を利用する場合には必ず複数の会社・団体を比較し、業者に100%頼るのではなく自主性を保ち、目的に合った業者・プログラムを上手に利用することをおすすめしています。