ドイツ語を学ぶ
教員からのメッセージ
ドイツ語を学ぶと大人になれる?
ドイツは「議論の文化」が特徴的と言われ、最近では、難民の受け入れの是非が最も熱い政治的テーマです。とはいえ、この「議論の文化」は日常のコミュニケーションにもみられます。ちょっとした好き嫌いを述べるだけでも、「どうして?」と理由を尋ねられたり、あるいは反論されたりすることがあります。
「議論」をするなかで、自分の意見を明確に相手に伝え、同時に意見の異なる相手のことばに耳を傾ける、つまり「成熟したコミュニケーション」が行われるのです。ドイツ語を学ぶことで、私たちも、そんなコミュニケーションの術を身に付けることができるかもしれません。さぁ、一緒にドイツ語、やりませんか?

ドイツ語を学ぶ6つの理由
- ドイツだけでなく、オーストリア、スイスなどヨーロッパ中央部でも使われているため、ヨーロッパ文化を知るのに役立つ言語です。
- ドイツにはSDGsや移民受け入れ、歴史への取り組みからペット福祉まで、日本が参考になる事例がたくさんあります。
- 日本の多くの大学で英語の次に記載される外国語がドイツ語であることから分かるように、日本の近代化と深い縁をもつ言語です。
- 日頃使用する外来語の中にドイツ語由来の単語があることを知ることで、世界史や外国語学習への新たな気付きが生まれます。
- 世界一長い!?単語があるなど、言葉の持つ豊かな可能性について知ることができます。
- 敗戦による東西分割から統一を経てEUでの主導的地位を果たすまでになったドイツの戦後の歩みに触れることで、日本の戦後の歩みを客観的に見ることができるようになります。

研究室だより
- 2024年12月14日
- 2024年12月02日
- 2024年10月29日
- 2024年10月28日
履修モデル

授業紹介
留学準備領域
留学に求められる言語運用能力を修得しつつ、あわせて当該地域の文化を学ぶことを目指す領域です。
CEFR | 科目名 |
---|---|
A1~B1 | ドイツ語総合1~7 |
- ※詳しい科目一覧はRGuideで確認してください。
教員からのおすすめ科目紹介
ドイツ語総合4
「ドイツ語総合4」は必修の授業を終えた学生が更なる知識を習得する所、という以上の場だと言えます。その秘訣は、とにかく多彩な受講者の顔ぶれにあります。所属する学部や学年はもとより、出身国までもが異なる皆さんが集まって一緒に学習することで、授業内がそのまま複文化コミュニケーションの場となるのです。
教科書の知識を会得するという点では必ずしも効率的ではないかもしれませんが、生身の他人同士がそれぞれ異なるモチベーションや動機を抱えながら接する機会は、紙上の知識以上の価値があると思います。自分も、いろいろな刺激を受け、とても楽しく授業ができました。授業は受講者こそが主役ですので、個性とやる気のあふれる皆さんの受講をお待ちしております。
学生の声
「ドイツ語総合4」は本当にいい授業でした!各クラスで色々な練習をし、色々なことを勉強しました。先生はとてもやさしい人だと思います。私たちが本の練習だけでは飽きないよう、ドイツ文化についてのビデオも見せていただけました。また、Googleドキュメントにて問題や授業の重要なポイントを共有いただけました。私はドイツ語だけではなく、日本語も勉強していますので、ドイツ語や日本語で説明していただいたのは助かりました。ドイツ語で分からないことがあった時は日本語で理解でき、日本語で分からないことがあった時はドイツ語で理解できました。この授業が本当に好きでした。ドイツ語を勉強したい留学生にお勧めします!
- ※2024年度の授業内容です。
ドイツ語総合7
この授業ではドイツ語の音声面に焦点を置き、母音、子音、韻律的特徴などを練習するスタイルで進めました。比較的少人数クラスだったことが功を奏し、一斉授業では難しさもある発音面の改善に向けて、個々の学生がとても意欲的に取り組んでくれました。学生が発音面で抱える難点を少しずつ克服することが、ドイツ語でコミュニケーションをする上での自信につながって欲しいと考えています。
学生の声
これまではドイツ語の学習をする際に、音に注目することが無かったため、新鮮で楽しかったです。正しい音を知れる・出せることは話すことへの自信に繋がりました。また、音がわかることで、ドイツ語を読むときも音とセットでイメージできるようになりました。アットホームな雰囲気なので、気負うことなく発音練習をできました。今学期授業を受けられて本当に良かったです。
- ※2024年度の授業内容です。
プロジェクト領域
必修科目で学修した内容を生かして当該地域の社会や文化について学び、言語運用能力のゆるやかな向上と文化的教養を培うことを目指す領域です。
- ※必修科目でドイツ語を履修した方は「入門ドイツ語」を履修することができません。
CEFR | 科目名 |
---|---|
A2〜C1 | ドイツ語演習1〜6 |
A1 | 入門ドイツ語 |
- ※詳しい科目一覧はRGuideで確認してください。
教員からのおすすめ科目紹介
ドイツ語演習6
昨学期、「ドイツ語演習6」を初めて担当しました。この授業では、ドイツの政治システムやポピュリズム、気候政策、移民政策、外交政策など、幅広いテーマを扱いました。最終回では、若者の過激化や極端主義をテーマにした映画を視聴しました。
受講生は3名と少人数でしたが、全員が非常に意欲的で、授業中の質問やディスカッションがとても活発でした。特に印象的だったのは、受講生が行ったプレゼンテーションです。毎回、ドイツの現代政治に関するテーマを調べて発表し、内容が授業をさらに豊かなものにしました。また、授業では東ドイツの州議会選挙、ドイツの右傾化、連立政権の危機、ウクライナ戦争におけるドイツの姿勢など、時事問題を取り上げ、受講生と一緒に活発な議論を行いました。授業の進め方は、受講生の関心に合わせて柔軟に対応しました。そのことで、受講生が主体的に学ぶ姿勢がさらに引き出せたと思います。少人数ならではの深い学びが生まれ、私自身も多くの刺激を受けた授業でした。
学生の声
「ドイツ語演習6」の授業を通して、ドイツの法や国内情勢、対外関係についてドイツ語で学ぶことができた。先生やクラスメイトとの意見交換や、調べたテーマについてのプレゼンテーション発表など、能動的な授業内容だったため、良い刺激を受けることができた。政治や国際情勢といった「正解のない」話題のついて話すことの難しさと奥深さを実感した。また、自分はドイツ語で話すことに難しさを感じていたが、先生が丁寧に教えてくださり、文法が不安でもまずは知っている単語を並べて、自分の意見を伝えることの大切さも学んだ。これからもドイツ語を学び、ドイツ語を通して様々な人と交流していきたいと思っている。
- ※2024年度の授業内容です。
キャリア領域
卒業後グローバルに活躍するために必要な言語運用能力、例えばビジネス資料作成やプレゼンテーションスキルの育成などを目指す領域です。
CEFR | 科目名 |
---|---|
B1〜C1 | キャリアドイツ語1〜4 |
B2~C2 | ドイツ語トレーニング1~4 |
- ※詳しい科目一覧はRGuideで確認してください。
教員からのおすすめ科目紹介
キャリアドイツ語3
この授業は、ドイツと日本の異文化要素に焦点を当てながら、言語能力の向上と文化的洞察の習得を組み合わせることを目指しました。具体的には、学生がドイツ語の運用能力を高めると同時に、文化的および理論的なトピックに批判的に取り組む力を養うことでした。
授業では、異文化コミュニケーション、ソーシャルメディア、時事問題、言語と文化の理論的側面など、幅広いテーマを取り上げました。翻訳や通訳の練習がカリキュラムの一部として行われましたが、文化的なニュアンスを探るディスカッションにも重点を置きました。
学生のドイツ語レベルに合わせて教材を適宜調整し、学生の課題に見られるミスに対応するために教科書の配布資料を用意したり、本物の素材を適応させたりしました。
少人数のクラスは、高い対話性とサポートのある環境を生み出しました。学生それぞれが考えをまとめる時間を十分に確保できたことで、思慮深く包容力のあるディスカッションが実現しました。
また、定期的なフィードバックを通じて、学生が改善点を認識できるよう努めました。長くドイツ語で話すプレッシャーを与えることなく、必要に応じて日本語を使って考えを伝えたり、語彙や文法の課題を克服したりすることが許される環境を提供しました。
学生が一貫して努力し、授業を通じて積極的に関与してくれたことを大変嬉しく思います。ディスカッションや質問に積極的に取り組む姿勢は、クラスの成功に大きく貢献しました。この言語学習と文化的探究の組み合わせが、学生にとって良い体験となったことを願っています。
学生の声
秋学期に「キャリアドイツ語3」を履修しました。一年生のときに第二外国語でドイツ語を選んでおり、ドイツ語を自分なりに続けたいという気持ちで受けました。授業では意味が似ている単語や表現の使い分けの他、様々なトピックについて扱い、若者のSNSとの向き合い方や、Google翻訳のメリットやデメリット、ドイツ人の典型的な特徴についての文章に触れました。課題ではレポートの提出が4回ほどあり、ドイツのニュースを自身のドイツ語で要約してみたり、授業で取り扱った内容に関連する体験談を書き上げたりしました。履修した時は私を除いて2、3人という少人数の体制ながらも、先生は毎回プリントを用意する他、こちらが分からない所を質問しやすい環境をつくってくださりました。おかげで今後のドイツ語に対する学習意欲を強めることができたと思っています。
- ※2024年度の授業内容です。
アカデミック領域
「言語を学ぶ」のではなく「言語で学ぶ」ことを目指す領域です。文献講読や論文執筆、CLIL科目などがあります。
CEFR | 科目名 |
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B1〜C1 | アカデミックドイツ語1〜4 |
B2~C2 | ドイツ語CLIL1~2(隔年開講) |
- ※詳しい科目一覧はRGuideで確認してください。