2017年度 陸前高田プロジェクト 実施報告

テーマ

海外からの来訪者を増やすため陸前高田の魅力をとりまとめてコンテンツを作成し、発信する

参加者

立教大学 学生11名、スタンフォード大学 学生7名

プロジェクト内容

①事前研修 2017/7/15、8/26、9/5・6

東日本大震災や本プロジェクトに対する各自の思いの発表、陸前高田市を紹介するペーパーの作成・共有、製作する作品の公開方法の検討など、陸前高田市に行くための準備を進めました。
9月5日にスタンフォード生と合流。今回のプロジェクトにご協力いただくNPO法人「マルゴト陸前高田」をはじめ同市に関わりのある方々をお迎えして、現地の状況、陸前高田の活性化や人口減少対策などの話を伺いました。その後、現地研修においてどのようなコンテンツを制作するのがよいかチームごとに素案を練りました。

②現地研修 9/7~9/11

陸前高田市の現状を見て、地元の方々にお話を聞き、様々な思いに触れ、日毎に振り返りを行いました。これを「ビデオ」、「オーディオ・音」、「プリント・印刷」チームごとにコンテンツにどう落とし込んでいくか、チームで話し合いを重ねて実際の制作に取り組みました。現地研修の後半では、中間報告会を行い陸前高田市長らにコメントをいただきました。

③事後報告会 9/12

立教大学にて、公開の報告会を行い、完成したコンテンツを披露しました(各チームのコンセプトなどを説明した報告会のプレゼンテーション資料は下記参照)。

制作したコンテンツ

本プロジェクトを通して制作したコンテンツはこちら。YouTube などにアップロードしたり市の関係者にデータを提供するなど、陸前高田の方が活用できる形にしました。

ビデオチーム

チーム名:HARAJYUKREW

陸前高田の魅力を伝えるショートビデオを9本製作し、全ての動画をFacebook、YouTubeに掲載。「VLOG」(Video + Blog)という、短い映像を使って公開されるブログをイントロダクションとし、他の動画に繋がるように設定して「Visit Takata」のYouTubeアカウントで情報を発信。

最終プレゼン資料

オーディオチーム

チーム名:Audiobots

インターネット上にアップしたサウンドデータ(音源)やビデオ番組を無料でダウンロードして気軽に楽しめる「Podcast」のコンテンツを2本制作。陸前高田でのインタビューなどを日英両語でまとめ、同サイトにアップロード。

最終プレゼン資料

プリントチーム

チーム名:MACHACHACHA

陸前高田の人や自然を撮影した写真とキャッチコピー(日英両版)を編集した画像データを制作。電子媒体に載せたり、ポストカードなどに印刷したりする画像として陸前高田PR用に提供。

最終プレゼン資料

インスタグラム

編集上で使われなかった動画や写真も含めてインスタグラムにアップ。ハッシュタグからより多くの人に陸前高田の魅力を知ってもらう。

体験談

参加者のショートレポートです。

小野志織さん(異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科1年)

私は、震災が発生した当時、まだ中学生で、名古屋で生活していたため、東日本大震災をテレビなどの報道を通じてしか知らなかった。そして震災から6年たった今、東日本大震災の記憶が自分の中で徐々に薄れていると感じた。震災で被災し、いまだに心に傷を抱えている地元の人々がいるにも関わらず、自分は何も変わらず日常生活を送っていることに気付いた。同時に、東日本大震災の被害や陸前高田の復興状況について多くを知らないことにも気付いた。そこで日本人として、復興現場での課題や震災現場の現状を詳しく知り、世界に発信していく必要があると考え始めた。被災地の現状を自分の目で見て、肌で感じたいと思い、この陸前高田プロジェクトに参加しようと考えた。

また、スタンフォード大学の学生と交流できる機会が魅力的だと感じた。違う文化背景をもった学生とグループワークや英語での意見交換を通じて、...(続きはここをクリック)

大橋茉由子さん(経営学部国際経営学科1年)

参加を決めた理由は大きく分けて2つあります。1つめは大震災から6年経った被災地の様子を自分の目で確認して、私達に何ができるのか・現地の人は何を必要としているのかを考えたいと思ったからです。3年前に高校の校外活動で宮城県にボランティアとして訪れましたが、それっきり特に何も行動を取ることなく過ごしていました。いつかはもう1度被災地を訪れたいと思っていても実際に行くことはありませんでした。そんな時大学のメールでこのプロジェクトを知りました。大学生としての自分自身の知識だけではなく、他学部・他学年の参加者の知識と考えを持ち寄ったら、自分の学習もより大きくて深いものになるだろうと考えたため、参加することを決めました。そして中高時代にたかたのゆめちゃん募金活動に携わっていたため、これもご縁であるような気がしました。

2つめの理由は、このプロジェクトがスタンフォードの大学生と協働であり、かつグループプロジェクト...(続きはここをクリック)

以上

過去の実施報告