レポーター | 中井 衿花さん |
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活動レポート
2018年10月からインドネシアの国際移住機関(IOM)で活動中の中井さんのレポートです。
Week19(2月4日~2月8日)
イベント開催に向けて
7月30日に開催される人身取引反対世界デーイベントに向けてのプロポーザル作成において、まずは過去のイベントのプロポーザルやアイデアを集めるところから始めました。インドネシアで開催されるイベントなので、インドネシア人の同僚にアドバイスを求めるのはもちろんなのですが、過去に似たようなイベントが海外で開催されたことがないか、参考になるプロポーザル例はないかなど、インターナショナルスタッフにも相談しました。今後は頂いたアイデアとアドバイスをもとに作成していきます。

Chinese New Year
IOM(国際移住機関)オフィスはChinese New Yearのため、前日の4日は午前中のみ、5日は祝日のためオフィスはお休みでした。Chinese New Yearに向けオフィスではポットラックパーティーが開催され、ユニットごとに食べ物を持ち寄りました。ジャカルタオフィスには約100人の職員がいます。全員の顔と名前を一致させることがまだできていないのですが、頻繁に開催されるパーティーでは話したことのない職員の方を知るとても良い機会となっています。
Week20(2月11日~2月15日)
主体的なアクション
人身取引反対世界デーのイベント開催に向けてプロポーザル作成に引き続き取り組みました。プロポーザルに含めたい情報量が多く、どうしても文字量が多くなってしまうことをスーパーバイザーに相談したところ、文字量を減らしてグラフや表、写真を入れて読みやすいものにしたほうがよいとのアドバイスを受けました。そこで、WordではなくPowerPointに変更して作成したところ、スーパーバイザーが納得いくプロポーザルを、目標であった今週中に完成させ提出することができました。その他には、インドネシアの国連機関職員の方のキャリアセミナーへの参加や、大使館で入管法改正に関してのミーティングに出席しました。セミナーへの参加やミーティングの設定、業務内での工夫など、自ら主体的にアクションを起こすことによって日々新しい学びを得ることができていると感じています

日本企業に向けてのセミナー
IOM(国際移住機関)がジャカルタ日本人商工会議所の協力を得てインドネシアの日系企業に向けて倫理的雇用に関してのセミナーを開催することが決定しました。今現在はセミナー開催に向けて、招待状、発表資料、ケーススタディーで用いるケースなどの作成に取り組んでいます。IOMの日本人ボランティアとして日系企業に対してセミナーを企画開催することは大きな1つの目標でした。セミナーを通して日本企業とIOMがよい関係づくりができるよう、一生懸命取り組んでいきたいと思います。
Week21(2月18日~2月22日)
ラストスパート!
今週オフィスで仕事をしていると、多くの方が「寂しくなるね」と声を掛けてくださいました。IOM(国際移住機関)での勤務は残り1週間を切りました。やるべきこととやりたいこと1つ1つを確実に終わらせていきます。
ジョグジャカルタ旅
週末にジャカルタから飛行機で約1時間、ジャワ島の中心部にあるジョグジャカルタに行きました。ジョグジャカルタは仏教文化やヒンドゥー教文化が混在する古都で、世界遺産に登録されているプランバナン遺跡やボロブドゥール遺跡、市内には王宮や市場、博物館など見どころがたくさんあります。ジャカルタやバリとはまた違うインドネシアの古き良き姿を見ることができました。ずっと訪れてみたかった街だったので、帰国前に訪れることができてよかったです。

Week22(2月11日~2月15日)
日系企業に向けてのセミナー開催と任期終了
IOM(国際移住機関)での勤務最終日に、日本の商工会議所(ジャカルタジャパンクラブ)と協働でインドネシアの日系企業に向けて「Introduction to Business Partnership for Better Supply Chain(よりよいサプライチェーンに向けたビジネスパートナーシップセミナー)」を開催しました。人身取引や強制労働といった企業の経営活動に関わる現代奴隷の用語の説明や、ケースを用いてのディスカッション、クイズを実施しました。参加者の方々にはセミナーを通してIOMやIOMとのパートナーシップに興味を持っていただくことができました。セミナー開催の決定から実施まで、自分が主体となってスーパーバイザーや同僚に協力してもらいながら築き上げたセミナーだったので、無事に終わったときは緊張が解けて安堵したとともに大きな達成感を味わいました(セミナーの様子は以下の動画でご覧いただけます)。

これまで5ヶ月間は悩むことや壁に直面することばかりでした。また、どのように貢献できるか、どうしたら目標を達成できるのか、考え続けた5ヶ月間でもありました。それら1つ1つの壁を乗り越えてきたからこそ結果が付いてきたのだと、数々のことに挑戦できたこととその環境に対してとても感謝しています。 最終日の勤務が終わった後には、ユニットのチームメンバーがお別れ会を開いてくださいました。私は所属しているユニットで唯一のインターナショナルスタッフだったのですが、協力的なチームメンバーのおかげで言葉と文化の壁を乗り越えて活動することができました。また、お互いに相談やサポートし合える関係を築くことができました。
今回の活動を通して、自分に足りないところや得意なところが明確になりました。国連ユースボランティアとしての経験を糧に、卒業後は大学院で専門知識を身に着け、経験を積んでいきたいと考えています。
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