テーマ | 陸前高田市の魅力を伝えるコンテンツを作成し発信する |
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参加者 | 立教大学 学生14名、スタンフォード大学 学生6名、香港大学 学生2名 |
プロジェクト概要
- 陸前高田市から委託を受け市内で各種事業を実施運営している一般社団法人「マルゴト陸前高田」の事業を通じ「陸前高田市の魅力を伝えるコンテンツを作成し発信する」という課題に取り組む。
- 3大学混合の4チームで活動。
3チームは「マルゴト陸前高田」の提供する3つの外国人向け体験コンテンツに対し現地研修での実際の体験に基づく内容改良提案、記事や動画等による魅力発信コンテンツを作成。1チームは陸前高田の方々との交流会を企画実施。
現地滞在中は民泊をさせていただいたり、印象に残った事柄をInstagramに投稿したりもしました。
チーム紹介
プロジェクト内容
①事前研修 2018/7/21、8/25、9/5・6
本プロジェクトに取り組むに当たっての目標、陸前高田市を紹介するペーパーの作成・共有など、陸前高田市に赴くための準備を進めました。
9月5日にスタンフォード大生、香港大生と合流。陸前高田市と立教大学の関係について学んだり、現地研修の活動準備をしたりしながら交流を深めました。
②現地研修 9/7~9/11
陸前高田市の現状を見て、地元の方々にお話を聞き、民泊やふるさとビジットも経験する中で様々な思いに触れました。これらを経て毎日のグループワークにて、各グループの目標達成に向けてアイデアを出し合いブラッシュアップしていきました。
9月10日に行われた中間発表では陸前高田市長らにお越し頂きコメントを頂戴しました。また、地元岩手県のTV局、岩手めんこいテレビが取材に訪れ、ニュースで陸前高田プロジェクトの取り組みが紹介されました。


③事後報告会 9/12
立教大学にて、マルゴト陸前高田のスタッフの方々に向けて、公開の報告会を行いました。提案内容については、スタッフの方々よりマルゴト陸前高田運営プログラムの今後にぜひ活用したいというコメントをいただきました(各チームの報告資料は下記参照)。
各グループ報告内容
各グループの活動目標・活動内容をご紹介します。
ふるさとビジット(海側民家)

チーム名:DJ Taiyaki
マルゴト陸前高田が今年新規に開始したふるさとビジット(外国人向け民家生活体験)の2つのタイプのうち、市の海側にあるお宅へお邪魔するふるさとビジット(海)を体験。 日本の田舎での生活を実体験し、また東日本大震災で津波を経験した海沿いに住むご家族からの話を伺うことによって地域の人々と繋がりをもち、復興について考えるきっかけとなりました。
始まったばかりであるこのプログラムに対して、実体験に基づく内容改善のための提案や、動画や記事など魅力を発信するコンテンツを制作しました。
震災で津波を経験した熊谷さんに伺ったお話を写真とともに紹介

陸前高田で出会った人々の写真とコメントをまとめたフォトアルバム「陸前高田の人々」

ふるさとビジット(山側民家)

チーム名:Shiro-tan & Friends
(海)チームと同様の外国人向け民家生活体験を、市の山側にあるお宅で実施するふるさとビジット(山)を体験。豊かな山の自然に恵まれた民家を訪れました。
体験内容
- 野菜、栗など農産物の収穫
- 家庭料理作りに挑戦
- 団欒の食事
体験後、内容の改善点を提案、動画や記事などのコンテンツを制作しました。
ブドウ園体験ツアー

チーム名:Rainbow
明治時代から陸前高田の地でぶどう栽培を始め、ジュース・ワインなどを製造している神田葡萄園で、「収穫ボランティア」を体験し、施設を見学。熊谷社長にお話をうかがった上で今後開始予定の「ブドウ園体験プログラム」で提供するコンテンツについて提案を行いました。
異文化交流イベント企画・実施

チーム名:Team T.M.O.
陸前高田の人々と、日米香港からなる参加学生が国や世代を超えて交流できる機会を作るためのクロスカルチャーイベントを企画・実施。招待状手配から準備、当日の進行まで行い、大勢の参加者で盛り上がるイベントとなりました。今後同様の交流イベント実施の際に役立つポイントや改善点などを提案しました。
最終プレゼン資料
インスタグラム
編集上で使われなかった動画や写真も含めてインスタグラムにアップ。ハッシュタグからより多くの人に陸前高田の魅力を知ってもらう。

体験談
参加者のショートレポートです。
藤本 玲奈さん(文学部史学科世界史専修 2年)
私がこのプロジェクトを通して一番皆さんに共有したいことは、「現地に行って、直接自分の目や耳で現状を確かめることの大切さ」です。事前に震災については勉強したつもりでしたが、初めて見た被災地の姿は思っていた以上に復興が進んでおらず驚きました。本当にあれから7年以上が経ったのかと思わせられるほどで、外部の人間の認識の甘さを痛感させられた瞬間でもありました。またその時に見た海はとても穏やかなもので、ここから本当にあの凄まじい津波が起こったのか...(続きはここをクリック)

森 伶奈さん(社会学部現代文化学科 2年)
私がこのプロジェクトに参加した理由は、主に2つある。まず、被災地の現状を自分の目で確かめ被災者の人々の話を聞き、復興のために自分に何が出来るのかを考えたいと思ったからである。あれほど大きな震災だったにも関わらず、7年もの年月が経ちメディアでの報道も減っていく中で、震災について考える機会が減っていた。このように「風化」していくこと、そして自分もその当事者であったことに怖さを感じ、この機会にきちんと震災や復興について考え、何か行動を起こしたいと考えた。
次に、普段なかなか交流することのない外国の学生や他学部・他学年の立教生と、復興という簡単ではない課題に取り組むという内容に魅力を感じたからである。以前履修したGL101でPBLの経験があり、問題解決能力やリーダーシップに関心を...(続きはここをクリック)

以上