タイ 2021年11月の活動レポート(オンラインで活動中)

レポーター

清澤 風歌さん
(観光学部 観光学科 4年)

活動レポート

2021年9月からタイの国連常駐調整官オフィス(UNRCO)で活動中の清澤さんのレポートです。

タイ任期の折り返し

気がつけば残りの任期は残すところ2ヶ月ちょっと。これまでは悠々とした時間の流れを感じながら過ごしていましたが、改めて5ヶ月という任期全体を俯瞰するとその速さに驚きます。
仕事面では調整業務や広報活動を担うにあたり、一元化されたネットワークや集約されたポートフォリオがないことに困難を感じていますが、最近はそのような中で自分がどのように振る舞うことができるのか以前よりイメージが持てるようになってきた気がしています。

一方で、横断的な複数分野の英語で進行されるハイレベルな内容についていくのは任された仕事をこなすうえで今でも大きな障壁となっています。特に一つの事象に対して複数の呼び方があったり、略語が重ねて用いられていたり( UNTWG on NCDs)、馴染みのない専門用語(BCG、PRB、 PRI)が重要なキーワードだったり、略称がさらに略されて(MS=MSMEs=Micro, Small and Medium-sized Entreprises)使われていたり…。語学力のみならず自分が持っている前提とされている知識量(タイ政府の開発優先事項、アジア開発銀行の取り組み、中所得国における開発学的知見など)にも課題を感じる毎日です。

この半期で様々なバックグラウンドを持つ人が働くグローバルな環境であることを再認識したとともに、「UNGlish」に代表されるような国連独自の文化の存在を感じることができました。

会議への参加

まだ多くの会議や打ち合わせの場はオンラインなので、私も日本からリモートで参加しています。一言で会議と括っても、内容は常任調整官オフィス(RCO)のチームミーティング、タイにある各国連機関の代表が参加する国連カントリーチーム(UNCT)の定例会、業務に関する打ち合わせ、国連システム内で行われるウェビナー、国連とのパートナーシップで開催されるオープンイベントなど様々です。これらの会議に参加する他にも、 国連常任調整官(RC)が参加する大使や開発パートナーとの会談に同席して会談の様子を記録し、SNSのドラフトを準備する仕事にも携わっています。

最近多く扱われる議題は、国連の開発活動を国レベルで計画・実施するための最も重要な指標となる「国連持続可能な開発協力枠組み(UNSDCF)」について。会議に参加することでフレームワークができるまでのプロセスや、他のステークホルダーとの関係性を感じられ、机上で勉強するのとは違うボランティアとしての関わり方に魅力を感じています。コミュニケーションアシスタントとして、これら国連が取り組んでいる活動の可視性を高める役割を担えるように今後も工夫を重ねていきたいと思います。

RCO定例会の様子
この日はハイブリッドでRCの誕生日を祝いました
©UN Thailand, 2021
国連事務総長報道官によるNoon Briefing
国連タイのコロナ対応がハイライトされました
©UN Thailand, 2021

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